ピッコリさんと7にんの五人ばやし

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<<   作成日時 : 2006/11/11 23:59   >>

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ハクチョウに別れを告げ、瑠璃光寺を目指す。

すぐ裏に県庁があるとは思えない、フツーの田舎町風情の道を歩いていく。
別のお寺のある角を右に折れると、そんな風景に突然五重塔が現れる。
瑠璃光寺は公園と一体になっていて、「小さい子とママ」が数組。
ブランコの先に見えるその五重塔は、なんと国宝に指定されている。

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1442年・室町中期に建てられたもの。
公園からそのまんま根元まで歩いていける。完全フリー。京都だったらフツーに金をとれるところだが。
三層目から上は塔の周りの「手すり」がない珍しい構造なんだと。
よーく見ないとわかんないな。

学ランを着た男子ばかりの中学生の「班」がいた。ジイさんカメラマンに集合写真を撮ってもらっている。
無論、修学旅行の類の自由行動のさなかなんだろうが、彼らはほかにどこを回るんだろうか?
中学生男子なんぞに県庁所在地・山口市のワビサビなんかわかってたまるか。
っていうか、塔の全身を撮りたいのにおまえらが見切れるんだよなぁ。
異常に時間をかけて何ポーズも集合写真を撮っている。グラビアか!(タカアンドトシ風に)
中学生男子はグラビアを見てワォワォ言ってりゃいいんだよ。そうして大人の男になるのさ。

何を言ってるのかわからんが… きゃつらが写らないように塔を撮る。
塔の手前右側には池があって、これを絡めた画もキレイなんだけど、なんと池の水が抜かれていた。
何らかの工事をしていて、トラックやショベルカーが置かれていた。せっかく来たのになぁ。
まぁ、写真を撮るために塔があるわけじゃないんだけど。


寺を出て、ちょっと歩いたら一の坂川に出た。
この川は山口市街を貫いていて、下流へ歩いて行けば自然に中心街に戻れる。
春は桜、初夏はホタルが名物なんだそうだが、この季節はただの市内河川という感じだ。
桜やホタルという風情モノと裏腹に、この川の上流は一の坂ダムになっている。
ダム放水時にはやはり急流になるようで、そのときは長いサイレンが等間隔で鳴る、という看板がある。

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見知らぬ街の見知らぬ川をテキトーに歩くこの感じ、お散歩の醍醐味ですわ。

「♪いーいひー たびーだちー ほにゃらはらー はらほろひー」

『いい日旅立ち』が頭の中に流れる。
このたびのきっかけは「♪しーらなーいー まーちーをー」の方だったんだが、
こだま号の車内放送のメロディが『いい日』だったので、耳に残っていたのだ。


県道にぶつかった。
ここで川に別れを告げ、西へ行くと山口市役所のところに出た。
市役所の背後にはサビエル記念聖堂が見える… のだが、どう行けば近づけるんだろうか?
気ままに歩いてきたが、いいかげん疲れてきていた。
聖堂に向かえそうな道へ出た。右の小山の上に塔が見えるのだが… 行くのはしんどそうだな…
山への入口にも行かぬまま引き返し、写真だけ撮った。

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すると、直後に鐘の音が。学校で使われているあの「キンコンカンコン」だ。
『ウエストミンスターの鐘』と呼ばれる定番のアレ。さすがに学校のようなシンプルさではなかったが。
鐘は17時を告げていた。
17時は聖堂の「オーダーストップ」なので、行っても丘へ上がる途中でアウトだったようだ。
ちなみに、サビエル… というかザビエルと山口の関係はよく把握してない(笑み)


そのまんま駅の方向へ進むと、米屋町のアーケードに出た。距離はそこそこある。
疲れてきてるくせに、駅への道もそのまま横切って東の端まで歩いてみた。
印象としてはファッション系が多いというか…
八百屋だ魚屋だ花屋だという、戸越銀座だの武蔵小山商店街だのという感じじゃなかったなぁ。
駅への道を渡った先には老舗っぽい旅館があったり、「ちまきや」という百貨店があったり、
アーケードにしては若干不思議な光景もあった。「下関大丸山口出張所」という謎の小さな店舗も。

一部店舗が取り壊されて空き地になっているところがある。
そこから見えるのは民家ちょいちょいと山、そして広い空。
このアーケードが不思議な立地であることがわかる。

駅への道のアーケードと駅の間はそこそこの数の商店が並び、若者向けのショップも多い。
市内を歩いていてひとつ感じたのは、やたらと喫茶店があること。
一の坂川を歩いていたときから気になっていたのだが、飲食店はメシ屋スタンスより喫茶店が圧倒的に多い。


山口駅からひと駅乗って、湯田温泉駅で降りる。
列車は帰宅客で混むからか、来たときとちがって2両編成だった。じっさい、高校生がうじゃうじゃいた。
駅を出てまず目に入ったのが…

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新山口から来たときのやまぐちライナーの中からは背中しか見えなかったので何だかわからなかった。
それにしてもムダにデカいなぁ。そしてマンガタッチ。
言い伝えでは、白狐(びゃっこ)が温泉を教えてくれたという。詳しくはこちら参照。

駅から温泉旅館街である県道までは暗い田舎道をひたすら歩く。
県道の手前の公園には足湯が。温泉街には4箇所に足湯があるそうだ。
ガストやコンビニがある交差点から県道に入り、しばらく歩いた裏に宿があった。


ビジネスホテル(HP)。1泊5,775円だが温泉をひいた大浴場がある。
部屋にも通常のユニットバスはついている。もちろんそっちには温泉は出ない。
バスで県庁に降りてから5-6kmは歩いただろうか?
温泉がある大浴場に行きたいところだが、部屋に着いて靴をぬいだとたんに強烈な睡魔が襲ってきた。

取り憑かれたように数十分眠ったあと、大浴場へ。
泉質はクセがなく、言われなきゃ気づかないくらいだが、そこは信じる。
温泉である証明も書いてあったし。

いつでも入れる大浴場は1階のフロント脇の廊下の奥にあった。
気になっていたのは、ビジネスホテルのスタイルだと宿泊客以外の人が入れちゃうかもということ。
なので、なにかゲートや番台的なものがあるかと想像していた。
入口には「宿泊客以外は利用禁止」の表示があったが、番台はなし。
フロントに誰も立ってないこともあったので、関係ない人でもこっそり入ろうと思えば入れそうだ。


夕食は地のものを喰うわけでもなく、さっきの交差点のガストにした。
地元の店にふらりと入ってハズレたらいやだし、ゆっくりしたかったのだ。
ガイドと時刻表を持って行って、コーヒーを飲みながらダラダラと翌日の細かい動きを検討する。

宿に戻って地元テレビのニュースを観ていたら、県庁が映った。
どうも予算編成の初日だったらしく、二井知事のあたりさわりのないインタビューを各局が扱っていた。
NHKはそれの取材だったのか。
そのあと、「県内の調理専門学校でサビエルにちなんだお菓子を作った」というニュース。
偶然なんだろうけど、ベタな山口愛を見せつけてもらいました。

ガストの帰りにコンビニで買った地元夏みかんサワーを呑んで就寝。

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次回は秋芳洞へ向かいます。


(つづく)

 アルバム『山口市』(ロゴをクリックで開きます)さいごの1コマだけ翌朝のもの

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